夏の大夕張と南大夕張駅2016

北海道旅行記

こんにちは。銀ふくろうです。
今日は北海道旅行の最終日についてお話していこうかと思います。
この日は、富良野から夕張を経由して、新千歳空港を目指しました。
それでは早速、本編に入りたいと思います。

移動の概要
時期:2016年8月
行程:富良野→大夕張→南大夕張→夕張本町→新千歳空港
時間:8時間半

5日目:タイムスケジュール

富良野市街  8:30発
↓夕張国道(国道452号線)
鹿島明石町 10:00着 10:10発
↓夕張国道
南部東町  10:25着 10:50発
↓夕張国道
夕張駅   11:05着 14:00発
↓夕張国道 道道38号線、道東自動車道
新千歳空港 17:10着 19:00発
↓日本航空 羽田空港行
羽田空港  20:40着
1度目の台風が過ぎさった直後だったので、その日の富良野市の朝は
束の間の快晴でした。午前7時のことでした。

朝食を済ませて、準備が整うと8時ちょうどに富良野を出発しました。
今日のメインは夕張です。実は筆者は半年ほど前に夕張市には訪れていたのですが、
大夕張という夕張市街より山を一つ挟んだ町に行くことが出来なかったので、
今回はリベンジということになりますね。
途中三笠方面と夕張方面で分岐すると、車の通る数が激減しました。
15分に1台すれ違う位です。ちなみにこの国道は今新道を作っている最中であり、
途中で橋を新設しているのを確認することが出来ました。

ここから40分ほど車を進めると、視界が急に開けました。右手には湖が見えるのですが、

木が水中から出てきているのが分かるかと思います。元々は地面がむき出しになっていたのですね。
そうです。ここがかつて大夕張と言われた、1万人以上が住む巨大な炭鉱の町だったのです。
写真奥の湖は往時商店街などがあったそうですが、昭和48年に閉山後一気に衰退し、
98年にダム建設により住民は全員立ち退きとなりました。その後しばらくは
街並みが残っていましたが、少しずつ撤去されていき、2014年にむき出しとなった
地面も、ダムによって沈んでいきました。寂しい話です。

途中小学校があったという高台のところに大夕張の碑がありましたので撮影しました。
ちなみにこの付近から湖の向こう側にある、夕張岳という山に登るための道が
続いています。一昔前だったら山頂から大夕張の街並みを拝むことが出来たのかもしれません。
この高台には簡易トイレがありましたので休憩をはさみ、夕張国道で15分ほど
車を走らせ、「もう1つの大夕張」へ向かいました。

ここは南大夕張といい、大夕張とは別の炭鉱で栄えました。
大夕張よりも比較的新しい炭鉱であるうえ、ダムに沈まなかった地域であるため、
廃墟をよく見ることが出来ます。
その中でも代表的な史跡がこちらです。

かつて大夕張と清水沢(夕張の南端にある街です)を結ぶ鉄道、「三菱石炭鉱業 大夕張鉄道」
というものがありまして、こちらはその途中駅の南大夕張駅です。
往時の列車が保存してありました。ホームも当時のままでして、

こんなのも残っていました。味がありますね。
また車内もみることができました。

更にホームのわきにはバスが保存されていました。

昭和42年に製造されたバスで、往時は美瑛のほうでもこのバスが走っていたそうです。
平成10年ごろまで茂みの中に放置されていたものを、ある程度修復したもののようです。
その前年に車両の中に入った人によると、昭和53年の新聞が放置されていたとか。

大夕張が閉山となった後は南大夕張駅が終着駅となり、87年まで営業を続けたそうですが、
廃駅後は上の写真の車両と共にほったらかしにされ、客車が腐って屋根が潰れている程でした。
見かねた有志の方々が保存会を立ち上げ、車両の整備をするようになりました。
恐らく駅の保存はこれからも上手くやっていけそうですが、ここで課題となるのは
駅前の景観をどう維持していくかということになりそうです。

これは駅前にある廃墟です。その昔は東洋木材の支店がだったそうです。
2年ほど前までは2階部分も残っていたのですが、つい最近、崩落したようです。
もう一つ上の写真からも分かることですが、建物は全てシャッターが下りていたりして、
人気がなく、整備が行き届いていないことも明らかです。
商店街を残していくことが出来れば、観光資源としてよりよいものになるかと
思いますが、これは今後の保存会に期待ですね。
30分ほど観光した後、今度は市役所のある夕張本町を目指しました。

それではこの辺で。最後までご覧いただき、有難うございました。

関連記事

夕張本町2016年夏

本記事の続きになります。

市内において行政上の中心地がどうなっているのか、
是非知って頂ければと思います。

オフシーズンのリゾート地(野辺山・清里)

夕張が牽引した観光ブームに乗っかったリゾート地に来た時の話です。

本町の記事とも比較して見ると面白いかもしれません。

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