メンヘラ大学生が乗りながら懐古する185系踊り子号

メンヘラ備忘録

メンヘラの旅行っていうと、どんなのが思い浮かびますか?
筆者は東尋坊や錦ケ浦、富士山の近くにまで出かけるイメージがあります。
まあ実際のところは、当然っちゃ当然ですが人それぞれだと思います。

旅行にそもそも興味がない(あるいはなくしてしまった)人から旅行となると元気になる人まで色々でしょう。
さて「自称」メンヘラの筆者はといいますと、旅行に行きたい気持ちがある一方で調子を崩したら…と不安な気持ちに毎回(特に旅行の序盤は)押しつぶされそうになっています。

これはそんな筆者が廃止間際の特急列車にちょこっと乗りに行った話です。

今回の移動
行程:横浜→大船→東京(特急踊り子号乗車)
時間:75分
予算:2172円(うち乗車券1122円)
2009年渋谷駅にて撮影したもの。。

午後5時。重い腰を上げてやっとこさ横浜駅に着きました。家を出てから2,3回ほどパニック→落ち着くを繰り返しながらなのでメンタルがそこそこ削られ疲労感があります。
ベンチで休みたい気持ちもありますが乗りそこねて次の便を待つのは面倒だと言い聞かせ、快速列車で大船駅へ向かいました。土曜の夕方の下りということもあり車内はかなり空いています。

そういえば自由・指定・グリーンがあったなと思い、どれに乗るかアンケートをとりました。

辛いときも端末が手放せない。

正直な話最初からグリーンに乗ろうかとは思っていましたが、こういう時にアンケートに後押しして貰えるとそうしやすいかなと考えてのことでした。

こうしているうちに又怖くなってきます。家から遠くなってしまうことや、特急に乗れば何か有ってもすぐには降りられないだろうこと、さらにそうなりたくないという気持ちが頭の中がグニャァと歪み始めます。誰かにされているわけでも無いのに頭の中をマッサージされているような感じです。

ちょうど列車も待ち合わせで戸塚駅で停車していたこともあり、降りてしまいたい気持ちも出てきます。しかしここは耐えの時です。ここで降りてしまえば後に引きずるようになってしまいます。 かつて引き返してしまってから最後には自室のベッドからも逃げ出したくなった(かといって何処にも逃げる場所など残っていませんでしたが)事を振り返り、これが一番やってはいけないことだといい聞かせ、ドアが閉まるまで耐えます。呼吸はやや荒くなっていましたが、深呼吸。ドアさえ閉まってしまえばある種の諦めを覚えて一旦落ち着くことが出来るからです。

こうして何とか逃げたい衝動を抑えた筆者は大船駅に到着するまでの間、少し目眩がしながらでしたが比較的落ち着いて乗車することができました。そして大船駅到着直後の小パニックもやり過ごしいよいよ券売機できっぷを購入します。ここで乗る予定の列車が指定席しかないことを知ります。まあいっかと終点までのきっぷを購入しました。始発駅直後と終点直前の案内放送を知らせるチャイムを聴くためです。

座席指定で2重丸のついた号車を選びます。座れない席は7,8席ほど。余裕で窓側の席を選ぶことができました。ちょっぴりラッキー。

一旦買うと落ち着いた。やはり諦めが肝心。

きっぷを購入し「覚悟をしろ」と言い聞かせながら改札を通過。するとまた少し余裕が出てきました。売店で菓子を購入します。乗車位置まで移動しここで無音カメラのフラッシュ禁止設定を確認します。

試し撮りも兼ねて乗車位置をパシャリ。

対面のホームの人にどんな目で見られてるんだろうなぁとぼんやり考えながら3本ほど普通列車をやり過ごし、いよいよ乗車です。
扉が開く前に無音カメラを起動し、タップ。しかし撮影できません。再起動してでも撮影したかったのですが、停車時間も短いだろうと思い諦めて乗車します。

着席後、違うカメラアプリをストアからインストール。無事に撮影出来るようになりました。

乗客はほぼ物音を立てていない。無音カメラでないと迷惑になってしまう。

…本当に物音一つ立たないので車内録音をはじめました。

最後の最後まで車内は静かだった。 ※4:38-横浜到着案内
券売機で見たとおり座席はガラッガラです。

シートの写真も収めておきます。座席の回転とかもしたかったのですが、4人分席をしっかり確保していたわけではないのでやめておきました。
気がつくとかなり落ち着いてきました。

外はすっかり暗くなっていた。

持ち上げ式の窓も今後は見れなくなっていきそうなのでこちらもパシャリ。夜特有の光が流れていく感じがなんとも落ち着きます。
一通り撮った後は列車の音を聞いていました。ガッツリ鉄っちゃんという訳ではないので細かいことは分かりませんが、普通列車よりも低い音が多いような気がします。

駅を通過している様子が上手く撮れない。こういう写真の方が”列車”て感じがするのに…。

思い返してみればこの185系にお世話になったのは片手で数えられるほどでした。それも伊東行の普通列車としてや廃止が決まった「ムーンライトながら」としての利用で踊り子号としてしっかり乗車したのは昨年の一度だけ、それも伊豆高原→小田原の1時間もないくらいです。

また、ながらに乗った時はモーター車の近くだったということもあって全く寝れなかったのを覚えています。189系のときの方が良かったとか373のながらに乗ってみたいとか言いたい放題でした。なのに今、まもなく引退と言われて勝手に愛おしくなっています。

夜景もきれいだったが上手に撮れない!

あっという間に30分が経ち、東京駅に差し掛かりました。
乗車時にしっかり撮影できなかったこともあり、早めに準備します。
撮るものも事前に決めておきました。

座席プレート

まずは一枚。起きてむにゃむにゃの乗客を尻目に、もう一枚撮ります。

3秒以上はとどまらない。後ろの人にも前の人にもじゃまにならないように。

このポスター右下に出ている列車のうち現役で走っているのは真ん中だけ。そして3月にはこの真ん中も引退です。

他の号車では集まって撮影されていた。筆者は空いている所で。

振り返ってみると乗車してからは落ち着いて鉄道を楽しむことが出来たなあと思わされます。勿論迷惑にならないように乗車前から物音を立てないようにしようと決めていたものの、ここまで無事にいくものだと少し驚いています。今までも大抵のことが無事に済んできたんですけどね(笑)。

土曜の夕方ということもあり閑散としていたが、ところどころに同業者が集まっていた。

編成の先頭まで行く気は起きませんでした。通行の邪魔にならないうちに降ります。
東京駅前も閑散としていましたので、少し写真を撮ってみることにしました。

端末のバッテリーは20%を切っていた。

ちゃんとしたカメラを持ってくればよかったと後悔しましたが、いつでも撮れるといい聞かせ帰ることにしました。

東京駅改札内の駅弁屋。昔からお世話になってきた。

一旦ゴールしてしまってからは元気に動くことが出来ました。ホッとしたという反面、なんだか勿体なかったような気もします。しかし筆者にとっては旅行をスケジュール通りこなせたということは大事な経験になります。外で活動することへの自信に繋がるのです。何よりも乗っておきたかった列車に乗り、この列車のことを少しは考えることが出来たのは貴重な思い出になりました。


こんな怯えたりなんだったりでしたがなんとかやっている感じです。本当にしんどい時は何も出来ませんでしたが、今はそういう訳ではないですし、これからも色んなところに行ってみようと思っています。またその時にはこうやって文章でまとめる予定です。その時は宜しくおねがいします。

それではこのへんで。
最後までご覧頂きありがとうございました。

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