こんにちは。銀ふくろうです。
足尾というと、小学生の頃に鉱毒事件とセットで覚えた方が多くいらっしゃると思います。
あの事件は江戸時代に閉山状態に追い込まれたものを、古河市兵衛が再開発する中で発生した問題であり、足尾はその直接的な原因となる銅の採掘場と精錬工場が設置された場所として栄えました。
しかし、40年ほど前に銅山が閉山されると、人が入ってこなくなり、
あっという間に町はさびれていきました。
今回取り扱うのは、精錬工場と足尾の町を結ぶ、鉄道が通っていた跡についてです。
このことについて写真も交えながらお話ししていきたいと思います。
旅程:小山→桐生→間藤→本山→足尾→通洞 時間:約7時間(間藤から通洞までは徒歩で移動)
新幹線で小山まで向かい、そこからは両毛線で桐生というところまで乗りました。
下の写真は、その両毛線で乗った車両、115系というものです。1963年から
20年の間に改良を重ねながら1900両も作られた、国鉄の量産機です。
今でもいろんな場所で見ることができますが、老朽化が進んでおり、
今のうちにたくさん乗っておきたい車両の一つでもあります。
(2022年5月追記:115系も絶滅危惧種になりました。乗車されたい方お早めに!)
そして桐生駅で降り、わたらせ渓谷鉄道に乗り換えます。
このわたらせ渓谷鉄道は元々は国鉄の路線(足尾線)でしたが現在は第三セクターとして運営されている路線です。
なぜ”事実上”なのかといいますと、一応鉄道会社では休線扱いなのですが、
この先の区間の営業運転の資格がなくなってしまっているためです。
電車が走らなくなってから、25年以上経っている一方で、線路はまだ敷かれています。
そのために「廃線」と呼ばれる路線の中でも珍しい光景を目にすることが出来ます。
最初は、駅前の通りを歩いていきました。
間藤の町というのは、現在では足尾市街のはずれに当たりますが、
その昔は住宅街や長屋が並んでいたそうです。
2010年頃は住宅のあとが割と残っていたそうですが、
2013,14年に取り壊しがあったそうで、何も残っていませんでした。
しばらく歩くと、線路と交差してました。有刺鉄線が巻かれたバリケードが手前に立っていました。立ち入る人が多かったのでしょうか。
この先で右からきている道と交差しているようでしたので、そちらに向かいました。
赤い橋が鉄道のものです。かなり低いところで交差してます。
この先を見るために私たちは先回りする形で川を渡り、
コミュニティーセンターみたいな建物の裏手から廃線区間のところにでました。
しっかりレールも敷かれたままですが、草に覆われています。
その途中に1個、トンネルがありました。
近づくと、なかなかの迫力があります。
このトンネルをくぐると、本来の終着駅だった足尾本山の駅が見えてきます。
隣に古河金属の工場があり、残念ながら駅の中には入ることが出来ませんでしたが、
駅の様子を遠目からでもよく見ることができました。
奥が足尾本町駅 右の工場は稼働中でした
このあと、足尾方面に引き返したのですが、途中でトンネルがありまして、
・・・中でカーブしているようなのですが、暗くて危なそうだったので、
入るのはやめておきました。
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