戦前の鉄道と飛行機 運賃比較

コラム

こんにちは、銀ふくろうです。

先週末、認知症で老人ホームに移動した祖母の家に行ってきました。売却するために掃除をする必要があったのです。
その最中、昨年亡くなった曾祖母の部屋から、30年近く前に亡くなった祖父の学生時代の日記が見つかりました。

昭和16年というと西暦1941年、つまり太平洋戦争開戦の年ということになります。そしてその年に使うために前もって作られたこの日記は、紛れもなく戦前のものです。
なので後ろの日記によくある豆教養コーナーには、
日本の面積が今(38万km^2)の1.5倍以上(67.5万km^2)あったり、イギリスやフランスアメリカより広かったりとかします。そんな中でもやはり目がいったのはもちろん、

金💰コーナーです。おのことはやっぱり気になります。まず左上の一等車~三等車までの二種類の急行列車の料金に目が行きます。
ちなみに当時の1円は今の約1000円です。
これを参考に試しに計算してみましょう。
1.東京から大船まで普通列車の三等車を利用した場合
道のりは46.5粁です。すると料金は現在の価格では、
0.156(単位距離当りの値段46.5(㌔)÷1.2(移動距離単位)×10006045円かかります。ちなみに現在は637円です。
あれ、高すぎじゃない…?
2.品川から大阪まで特急(特別急行)の二等車(グリーン車)を利用した場合
道のりは549.6粁なので、まず当時の4円の急行券、すなわち現在の4000円がまず必要で、この上に乗車料金が必要となり、これを現在の値段に換算すると、
0.076(単位距離当りの値段549.6(㌔)÷1.2(移動距離単位2(三等車の倍の値段1000(換算係数)=69616円かかり、合算して約73616円が必要となります。
ちなみに現在、品川から大阪(新大阪)まで新幹線グリーン車の利用料金は19230円です。
ちなみに航空便を使用した場合、その下の早見表より55000円で大阪と東京を移動できたことが分かります。三等車の値段が二等車の約半分だったことを考慮すると、
(三等車)≦(飛行機)≦(二等車)
ということも分かります。
格安航空抜きで考えると、どうやら鉄道の旅は今よりもずっと贅沢だったようです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました