国鉄渚滑線 北見滝ノ上駅跡 in2016

北海道旅行記

紋別市と上川町を結ぶ目的で敷設された渚滑線。
その際に最初に開通した区間の終着駅が、この北見滝ノ上駅でした。

結局石北線の開通により、上川駅までの延長する意義を失い、1985年の廃線まで
終着駅だったこの駅は、今も並々ならぬ助力を受けながら余生を過ごしています。
この記事はここへ2016年8月に訪問した時の話です。


本編
3日目:タイムスケジュール
層雲峡        9:00時発
↓旭川紋別自動車道、国道273号線
北見滝ノ上駅     11:00着 11:40発
↓国道273号線 旭川紋別自動車道
イオンモール旭川西店 13:30着 15:00発
↓道道38号線
拓真館        16:00着 16:30発
↓道道38号線
富良野市内      16:55着
朝は9:00にチェックアウトとのんびりと4日目をスタートしました。
そこから上川市街まで戻った後、紋別自動車道に乗っかり、「浮島」という所に
向かいました。浮島って言いますけどどこにあるんでしょうか…?
ここから40分ほどで滝上町につきました。
滝上町の市役所から歩いて3分ほどのところに、今日の目的地はありました。

この駅は渚滑線という紋別郡の端から端を結ぶ、ローカル線の端の駅、
つまりターミナル駅でした。渚滑線は利用者が少なく、特定地方交通線
という地方の会社に売却するか廃止する処分を下す路線に指定され、
1985年に廃止となりました。
因みに廃止当時は屋根の色は青色だった模様です。
現在は駅前はバスと隣接している図書館の駐車場になっています。
早速、駅の中にお邪魔してみました。

入り口から右手の方を撮影したものです。
駅内の雰囲気がそのまま残っていました。当時の駅の様子が思い浮かびます。
左側にはレールや当時の定期券などが入っていました。
中央の障子はホームにつながっています。展示品が至る所にかかっていたり、
置かれていたりして、コンテンツ盛りだくさんです。
左奥には駅員室があり、入ることが出来ました。

特定地方交通線に指定されていたわけですがら、恐らくターミナル駅の駅員さんとしては
寂しいものだったのでしょうか。もし毎日働いていたらある日はるか遠い場所で、
自分の職場が無くなることが決まったとしたら、それはとても悲しいことだと思います。

駅員の椅子のすぐ右に切符入れがありました。所々読める箇所がありました。
無人駅が多かったことから、なるべくこの駅で往復券を購入することを推奨していました。
また、この駅はかつて優良駅として国鉄から表彰を受けたことがあったみたいです。
その表彰状?みたいなものも壁に掛けられていました。

昭和48年ということで、廃止が決定されるちょっと前までは栄えていたんでしょうか。
外に出ると3つ先にあった、滝ノ下駅の駅名標と移動車がありました。
保存状態はまずまずといったところですね。

ここにも「滝」のつく駅名が。どうやら沿線を流れる渚滑川に滝があってその上と下でつけたらしいです。
本来貨車を引く車両ですが、貨物用の引き込み線は撤去されているのでしょうか、
旅客用のホームに安置してありました。

以上が北見滝ノ上駅に展示されていたものです。
資料館としては申し分ないコンテンツ量ですね。ただ個人的には、
屋根が塗り替わる前に行ってみたかったですね。
この後、旭川まで戻りまして、イオンモールで昼食をとったあと、
宿泊予定地に富良野に向かう途中で、拓真館という写真館に向かいました。
この拓真館の近くにはこんな感じのカラフルな畑があり、

(これは筆者が撮影したものです。)
これと牧場の風景を撮影したものがズラリと並んでいました。
とても鮮やかな写真で、これとは比べ物にならないです(苦笑)。
無料で鑑賞できますので、旭川から富良野に向かう機会のある方は寄ってみては
いかがでしょうか。
拓真館を拝観してからは直ぐに富良野市内の宿に向かい、
1泊しました。
3日目の様子はこんな感じです。
いかがだったでしょうか。北海道の廃線でも、日本海側とオホーツク海側では
探訪のレベルが桁違いです。渚滑線は紋別市街の方とこの滝ノ上駅を結んでいるのですが、
さすがに富良野を宿泊予定地とすると、紋別方面、具体的にはホームを保存している
上渚滑駅までは行くことは難しかしいですね。でも、滝ノ上駅は大当たりでしたね。
私はボロボロの遺構ばっかり見に行ってきてましたが、こういう記念館もたまには
いいものだなと思いました。

それでは今日はこの辺で。最後までご覧いただき、有難うございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました