北海道3廃線の旅【夕張・札沼・留萌線+急行はまなす】

北海道では鉄道事業の縮小が進んでいます。背景としてはJRの経営状況がヤバい事が挙げられます。そして改善の目処も経っていません。2021年7月27日に国から監督命令から3年が経ちましたが、コロナ禍の影響を抜きにしても上手く行っている気配はありません。

さて縮小としてはここ5年で4つの路線の一部が廃止され、およそ40駅ほどの廃止がされてきました。路線の廃止区間は以下の通りです。

①留萌線 留萌ー増毛間         2016年12月廃止
②石勝線 新夕張ー夕張間        2019年4月廃止
③札沼線 北海道医療大学ー新十津川間  2020年4月廃止
④日高線 鵡川ー様似間         2021年4月廃止

また2020年には留萌線の留萌ー石狩沼田間の廃止も決定的なものとなりました。
今回はまだ①の廃止が決まっただけだった2015年の12月末(25-28日)に北海道に訪れ、上3つの路線に乗った時の話です。

なおフィルムっぽい写真はLeica CMで撮影したものになります。

1.青森駅2218→札幌駅0607(急行はまなす)⇔室蘭(地球岬)⇔登別

青森駅も2021年3月に新しくなったらしい。通路にベンチとかはあるんだろうか?

まだ夜10時ですが、横浜を出て13時間普通列車に揺られ力尽きかけです。
でもはまなすに乗れるのは最後でしょうし、寝るわけにはいきません。
少なくとも函館駅での車両交換がある1時までは起きていないと。

青森駅で編成全体を収めた写真はない。何やってんだ。

この列車には以前一度だけお世話になったことがありました。
東日本パスを無くしたのはいい思い出です。
ただそれ以上に印象的だったのはドリームカーの座席でした。
その半年前に初「ながら」の洗礼を受けた私にとって、夜行の座席は地獄という意味でしたがドリームカーでは60度近く座席を倒し、すやすや眠る事が出来たのでした。

残念な事に今回は普通座席ですが。

それともう一つ。後悔ポイントがあります。録音です。
撮影が出来ないなら…と思ってしまいます。ただ録音できる機材がタブレット(SO-O2G)しかなく、電源が確保出来なかったので断念せざるを得ませんでした。

出発して暫くはラウンジで友人と菓子を持ち寄り駄弁った。
しかし眠いとの事で青函トンネル入る前に解散。

当然車窓は真っ黒でしたが、青函トンネルに入ってからの光景にテンションが上ります。
トンネル内にあった無数のライトが長い光の筋となり、近未来を魅せてくれました。

函館駅ではフィルムカメラを片手にパシャパシャしました。
疲れていたので大体ピンぼけです。

交換前。かなりの乗客が撮影に参加していた。運動中のお化けも驚いた事だろう。
交換後。編集に編集を重ねたが…。
夜中とは思えない明るさ。雪明りに照らされている。

函館を出たら流石に寝ます。4時間半ほどの短い仮眠です。
廃止された今となっては起きていればよかったと思うばかりです。

寝てからの記憶は殆どありません。札幌ついた後、座れなかった事だけは覚えています。

札幌駅にて
無音カメラを知らない私は客室内からの撮影を躊躇った。かなり勿体ない事をした気がする。

母恋駅で下車後、地球岬へ向かいます。前(2012年冬)に訪れた時はペットボトルが凍る程でしたが今回は比較的穏やかです。

「アプトの道」往復12kmを3時間で行けると思ってた話

 
 令和3年の天皇誕生日に甲信越を鉄道でぐるっと廻る旅行に出てきました。道中で立ち寄り歩くのは信越線廃線区間をハイキングコースとして整備した「アプトの道」と、鉄道の国内最高地点(野辺山~清里)の二箇所です。行程は以下の通りになっており、この記事では「アプトの道」を往復した所までを扱います。

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レッド・アトラスと熱海線 考察編

こんにちは、銀ふくろうです。
まずはソ連製地図シリーズ東海道線旧線編最終回(今名付けました)として、前回発覚した
『トンネル駅、根府川事件』の考察の前に、筆者が今まで大変な勘違いをしていたという話をしていきたいと思っています。
本編初回、2回目をご覧になってない方は、以下に貼りましたリンクから御覧ください。
初回【調査編】はこちら
さてまず調査内容が如何ようか、ということからおさらいしていきましょう。

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レッド・アトラスと熱海線 調査編

⚠かならず考察編〔次回の記事〕も合わせてご覧ください。
(考察編のみご覧になる方はこちらのリンクより移動できます。)

こんにちは、銀ふくろうです。
つい先日ブログでソ連製の地図で旧線について、色々調べることが出来そうだという話をしました。
せっかくですしこれを使って色々調べてみたかったので2019年に訪れた、ある東海道線旧線区間について、地図も併せてみながら、その様子をお伝えしていきたいと思います。

調査概要
内容:ソビエト連邦軍用地図と実地の比較
行程:真鶴駅→長坂山隧道→八本松隧道→赤沢隧道
時間:1時間
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伊納隧道と旧線(伊納ー納内)と神居古潭脱線事故

こんにちは、銀ふくろうです。
実はこのブログ、4年近くもあるんです。もちろん記事は少ないので歴史は薄っぺらいものですが。
そんなクソブログは検索してもそうそう直ぐには出てきません。ただ一つだけ比較的マシな記事がありました。

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土讃線旧線(大杉~大王信号場間)

こんにちは、銀ふくろうです

今回は土讃線という鉄道路線が昔通っていた場所について話していきたいと思います。
それでは早速、本編に入っていきたいと思います。
旧線の概要
場所:土讃線 大杉~大王信号場間(橋梁付近まで)
切り替え時期:1973年2月26日
訪問時期:2016年12月
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国鉄渚滑線 北見滝ノ上駅跡 in2016

紋別市と上川町を結ぶ目的で敷設された渚滑線。
その際に最初に開通した区間の終着駅が、この北見滝ノ上駅でした。

結局石北線の開通により、上川駅までの延長する意義を失い、1985年の廃線まで
終着駅だったこの駅は、今も並々ならぬ助力を受けながら余生を過ごしています。
この記事はここへ2016年8月に訪問した時の話です。

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