2023年3月31日に留萌本線の石狩沼田〜留萌間が廃止となりました。ここ数年でローカル線としてマスメディアで紹介されることが多くなってきましたが、その影響を受けてか愛好者に留まらない様々な方が訪れ、のんびりとしたローカル線の旅は難しくなっていました。

それでもなんとか独り占め旅がしたかった筆者は、廃止になる当月乗車する際に「一人旅」をの計画を立て、敢行することにしました。この記事では簡単な企画の紹介と実行結果について紹介します。
①企画
一人旅の可能性を見出したのは、多くの乗客が深川から留萌まで乗車し、かつ留萌からは折り返しの列車か、あるいはその次の列車に乗車して帰るという行程を取っていることです。したがって①降車されない途中駅に寄り、 ②朝の留萌駅を見て回る旅程を立てることで、混雑を避けた葬式鉄を試みました。立てた計画は以下の通りです。
日程:一泊二日
予算:15000円(移動2580+250宿6600雑5000)
行程:深川→留萌→峠下…(バス)秩父別→石狩沼田→深川(→旭川経由で石北線)
降車されない途中駅はいずれも駅舎があるものから選び、秘境駅としても有名な峠下駅と、2026年に廃止予定の秩父別・石狩沼田駅へ寄ることにしました。また留萌駅付近のホテルで宿泊するとしています。
また8年前に同じ留萌を拠点とした葬式鉄話がありましたので、そちらもよければご一読ください。
前回の葬式鉄:留萌-増毛乗車記
②実践
A.着く前から行程がズレる

深川ではなく、旭川に居ました。乗る列車が旭川駅始発だからここまで来た…という訳でもありません。
当初は新千歳からずんどこ深川までくる予定でしたが、強風の影響で飛行機が遅れるかもとのことだったので、旭川空港に降りる便へ変更したのです。変更のための費用はタダな上に始発からで座れそうなので筆者的にはラッキーです。
ホームには名寄行きの快速列車が止まっており、時折走って列車に駆け込む人がいます。敵のいない席取り合戦です。留萌線の方は入線直前で3-4人ほどが乗車位置に立って待っていました。

初心者には優しくない。
1時間以上乗車するために確実に席を確保したいものの、乗車位置が分からず適当に目処をつけて並びます。気温は3度ほどでしたが、ホームには風が吹き込んできて息が震えるほどでした。

勿論点字ブロックの内側です。
20分ほどして列車が到着しました。
寒いホームで待っていたので、乗れると思うと安心します。
B.始発から乗れてむしろラッキー

無事に座席を確保することができました。
乗客は7人くらいで、まだまだ空席も目立っています。
席取りでトラブルになることもなさそうだったので車外に出てみました。
入線時に撮影した写真の通り、方向幕には留萌の「る」の字も無かったので、案内音声を録音して車内に戻ります。
(案内音声をスマホで録音したもの)
再び車内に戻りましたが、ドアが入線してから開きっぱなしだったこともあり、大分涼しくなっていました。そのまま暖かくなることなく列車は旭川駅を発車しました。
途中、高校時代色々考察を行った伊納駅が見る影もなく、特定できなかったことなどがありましたが、特に何もないまま深川駅に到着しました。


深川からは10人近くが乗車し車内はロングシートのほうにまだ空席が目立っていた一方で、クロスシートは人が殆ど埋まり、少なからぬ方がビデオカメラやスマホをセットして録画や撮影を行っていました。
筆者はというと…大体同じでカメラやスマホを持ったまま、撮影の機会を狙っていました。
違うところといえば、あるものを見、そして写真に収めようとしていました。
留萌鉄道の本社跡です。
高低差が殆どなければ車窓から見えるとGoogleマップを見て踏んでいたのですが…

https://www.google.com/maps/@43.8514208,141.8812942,303m/data=!3m1!1e3?entry=ttuより
見ることはできませんでした。
日の入り前後でだいぶ暗くなっていた上に、高低差以前に雪の壁で視界が阻まれていたためです。

その恵比島駅でロングシートがドカッと人が入り、賑やかになりました。
今思えば不思議な気もしてきますが、それまではみな黙々と撮影や録画をしていたために、車内は静かだったのです。
どうやらイベントかツアーかをやっていた人たちがそのまま乗ってきたようでした。
留萌線にかかわるうんちくを話したり想いを馳せていました。
恵比島以降の筆者は駅が通るたびに駅舎を写真に収めながら、翌朝のことを考えていました。
もともと朝留萌で駅そばをいただき、午前中いっぱい使って峠下駅と秩父別、石狩沼田駅を訪問する予定でしたがその前に羽幌線の三泊駅も寄れる可能性を見つけたのです。


バスの時刻表とYahoo路線を行き来しながら、行程を組み立てます。
帰りのバスが無いことに気が付き、3キロ歩くハードなものが出来上がりました。
652 錦町 or654 十字街 704 三泊町(沿岸バス 270円) 800? 留萌駅(徒歩 3.2km)
・・・これはちょっと無理がある気がします。
複数人の旅行だったら強行出来たかもしれませんが、一人では強い意志を求められます。
このようなことを考えている合間にも列車は一駅ずつ進んでいきます。


藤山をすぎれば10分ほどで留萌駅です。
さて、どれだけ留萌駅は混み合うのでしょうか・・・?



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